「必要な勝率」とポットオッズを算数で
コールが割に合うかどうかは、わり算ひとつで決められるよ。必要な勝率の出し方、アウツから勝率をざっくり見積もる「2と4のルール」を、例題つきで説明するね。
「このコール、していいのかな?」と迷ったとき、ポーカーには算数で決められる道具があるよ。それがポットオッズと必要な勝率。むずかしそうな名前だけど、使うのはわり算ひとつだけ。ここでは例題を解きながら、ひとつずつ見ていこう。
くらべるのは「払う額」と「もらえる額」
コールするかどうか決めるとき、考えるのは2つだけだよ。
- コールするために払う額
- 勝ったときにもらえるポット(相手のベットもふくむ)
たくさんもらえるのに少しの額で参加できるなら、たまにしか勝てなくても得になる。逆に、少ししかもらえないのにたくさん払うなら、よく勝てないと損になる。この「割に合うかどうか」を数字にしたのが、必要な勝率だよ。
必要な勝率の出し方
式はこれだけ。
必要な勝率 = コール額 ÷ (ポット + コール額)
ここでの「ポット」は、相手のベットが入ったあとの、いまのポットの大きさだよ。
例題1
相手がベットしたあとのポットが300で、自分がコールするには100払う。
100 ÷ (300 + 100) = 100 ÷ 400 = 25%
つまり、4回に1回以上勝てるなら、このコールは長い目で見て損をしない。これが「必要な勝率は約25%」の意味だよ。
例題2
相手がベットしたあとのポットが600で、コールに200かかる。
200 ÷ (600 + 200) = 200 ÷ 800 = 25%
金額は2倍になったけれど、割合が同じなので、必要な勝率も同じ25%だね。
勝率とくらべるだけ
必要な勝率がわかったら、あとは自分の手が最後まで行って勝てる見込み(勝率)とくらべるだけ。
- 勝率が必要な勝率より高い → コールしていい
- 勝率が必要な勝率より低い → 見送ったほうがいい
たとえば勝率40%で必要25%ならコール。勝率15%で必要25%ならフォールド。とてもシンプルだね。
勝率をざっくり見積もる:アウツと「2と4のルール」
実戦では、勝率をぴったり計算するのはむずかしい。そこで使われるのが、アウツを数える方法だよ。
アウツってなに?
「このカードが来たら自分の勝ちになる」というカードの枚数のこと。たとえば、手札と場で♥が4まいあって、あと1まい♥が来ればフラッシュ、という状態(フラッシュドロー)なら、残っている♥は 13 − 4 = 9まい。これがアウツだよ。
両側どちらが来てもストレートになる形(5・6・7・8 で、4か9が来ればいい)なら、4が4まい+9が4まいで8まいだね。
2と4のルール
アウツがわかったら、こうやって勝率をざっくり出せるよ。
- フロップ(あと2まい開く):アウツ × 4 ≒ 勝率(%)
- ターン(あと1まい開く):アウツ × 2 ≒ 勝率(%)
フラッシュドロー(9まい)なら、フロップでは約36%、ターンでは約18%。実際の数字(約35%と約20%)にかなり近いよ。
例題でまとめ
ターンで、フラッシュまであと1まい。ベット前のポットは400で、相手が200ベットしてきた。
- 必要な勝率:相手のベットが入ったポットは600。200 ÷ (600 + 200) = 200 ÷ 800 = 25%
- 自分の勝率:アウツ9まい × 2 = 約18%
18% < 25% なので、計算上はフォールドが正解になる。「あと1まいなのに!」と思っても、割に合わない勝負は見送るのがチップを守るコツだよ。
注意しておきたいこと
- アウツが来ても、相手がもっと強い役を作っていることもある。数えるのは「確実に勝ちになるカード」だけにしよう。
- 勝ったあとに、さらに相手からチップをもらえる見込みがあるなら、少し多めに見てもいい(これを「インプライドオッズ」とよぶよ)。
ゆるポカで友だちと「いっしょに練習」をえらぶと、コーチが「勝率」と「必要な勝率」をその場で出してくれるよ。コーチの勝率は、見えていないカードを何百回も配りなおして数えた「だいたいの数」なんだ。行動ごとの考え方は「チェック・ベット・コール・レイズ・フォールドの使い分け」もどうぞ。